横浜発のバス・スキーツアーってどんなところに行けるの?

神奈川県のスキーヤー達は、昔からある問題を抱えてきました。それは、同じく南関東に分類される千葉県と共に、気軽に行ける近場のスキー場が埼玉や茨城と比べて少ないという事です。しかし、山梨県内にある2つのスキー場に関しては、横浜発のバス・スキーツアーを利用すればローコストでスキー場まで遊びに行けます。

そして北関東のスキー場に関しても、ICからある程度近いところは日帰りで遊びに行く事が可能です。

→外国人向けのスキーツアーとは

横浜から一番近いスキー場「ふじてんスノーリゾート」

北関東のスキー場からは遠い神奈川県ですが、近場のスキー場(屋内スキー場除く)が山梨県に2つあります。

その2つの中でも特に近いのが、日本一高い山・富士山(標高3776m)の北側斜面に広がる「ふじてんスノーリゾート」です。

そして、横浜発のバス・スキーツアーを利用すれば、このふじてんスノーリゾートは横浜からなんと約90分で現地まで到着します。具体的な経路としては、まず横浜から東名高速道路を通って御殿場インターチェンジに向かいます。

御殿場ICで高速道路を降りたら東富士五湖道路(有料道路)などを走って富士吉田市に向かい、有料道路を出たら現地まで一般道を通って向かう形になります。所在地的には、山梨県南都留郡の鳴沢村という自治体内に存在します。

こちらであればわずか90分で着くため、朝出発する日帰りのバススキーツアーであっても現地に長く滞在していられます。そして、ガソリン代があまりかからない事などによりコストに関してもリフト券付きで4000円前後と格安で、毎週通った場合でもあまりお金がかかりません。

そういった意味で、初心者でとにかく小まめにスキー場に通って短期間のうちに技術もメキメキと向上させたい人には最適のスポットです。

「ふじてんスノーリゾート」の魅力

ふじてんスノーリゾートには様々な魅力があり、首都圏に住む人々などに愛されてきました。

では、どんな魅力があるのかというと、まず富士山の斜面に位置するスキー場のため、晴れていればバスで向かう道中において、間近で雄大な山を見渡しながら向かえます。

そして、現地に着いてからも、雲のかかり方によって刻々と変わっていく富士山・山頂付近の姿をより近くで確認することができます。なお標高1300m付近の場所に広がるスキー場になりますが、そんなに降雪量が多くないため晴天率は80%以上を誇ります。

晴れた日であれば、リフトに乗って一番上のほうまで行くと、南アルプス山脈や八ヶ岳連峰などを見ながら滑る事が可能です。営業日程に関しては、12月初旬または中旬からまず降雪機をフル活用して営業を始めます。ちなみにオープン時点ではコース数が少ないため、12月中にバスツアーに参加する事はあまりおすすめできません。

しかし、年が明けるとこの地域も雪が降る日が多くなるため、天然雪の上を滑走できるようになっていきます。真冬の降雪量はかなり多く、ちびっこエリアも用意されているため、雪を見た事がない横浜の子供に近場において雪を見せてあげたいファミリー層が参加するのも良いでしょう。

春の営業期間に関しては降雪状況次第になりますが、春になっても雪が降る日が多いシーズンは4月に入っても営業は続きます。コース数は9つあり、主に初心者と中級者をターゲットにしています。センターハウス2Fには600名が一度に食事できるレストランがあり、名物の富士山カレーなどが人気です。

その他、ゲレンデ中腹にも別途レストランが設けられており、小腹が空いたらこちらで空腹を満たせます。

ふじてんに続いて近い「カムイみさかスキー場」

ふじてんスノーリゾートに続いて横浜から近いのが、山梨県笛吹市南東部の御坂町エリアに位置する「カムイみさかスキー場」というスポットです。こちらは横浜からはそんなにすぐ着く場所ではないため、2時間半ほどの時間がかかってしまいます。

しかし、片道3時間以上かかる北関東のスキー場よりは早く着くため、横浜エリアの人達からバスのスキーツアーが一定の人気を誇っています。こちらのスキー場に向かうバス・スキーツアーに参加した場合は、7時間以上現地に滞在する事が可能です。

なおこちらのスキー場は全体的に難易度が低めのため、特に初心者にはおすすめできる場所といえます。またふじてん以上にキッズエリアが充実しており、施設側は「ファミリーに最適なスキー場」である事をホームページを通じてアピールしています。

ただし、こちらは標高が低い上に降雪量も少ないため人口雪の上を滑走する形になる時期が大半を占めます。真冬でもそんなに雪が降る日は多くないため、ふじてんスノーリゾートと違って雪国体験はなかなかできません。その他、周囲に高い山がたくさんあって富士山などを見渡しながら滑る事も出来ないため、絶景のスキー場を探しているかたにはおすすめできない部分もあります。

北関東エリアでアクセスが良いのは「ノルン水上スキー場」

続いて、日帰りバスツアーで北関東に行きたい人であれば、まず群馬県利根郡みなかみ町の「ノルン水上スキー場」を推奨します。なぜなら、関越自動車道・水上インターチェンジからわずか約3kmの場所に位置しており、横浜からでもある程度早く着くからです。

具体的には、高速道路にて横浜からほぼ繋がっているため混雑に見舞われる事がなければ、2時間50分ほどで到着します。つまり、山梨県のカムイみさかスキー場に向かう場合と比べて、所要時間にほとんど違いがありません。

しかし、この地域は降雪量が多いため、近場でシーズン直後に天然雪の上を滑走できる身近な場所を探しているかたには最適です。距離的には横浜からかなり離れた場所ですが、現地には約7時間滞在できます。なお、こちらのスキー場は中級者レベルをメインターゲットにしています。

大規模で降雪量も多い場所を探しているなら「たんばらスキーパーク」

そんなにアクセスが良くなくてもいいので、ノルン水上スキー場よりもっと降雪量が多くて規模も大きいところがいい場合は、絶好の場所があります。それは、群馬県沼田市のたんばらスキーパークです。こちらは関越自動車の水上インターから20km弱離れた場所に位置しており、横浜からはある程度の時間がかかり、日帰りだと滞在時間も6時間ほどになります。

しかし、国内でも特に降雪量が多い地域のスキー場で、11月下旬にはオープンしてから翌年ゴールデンウイーク(5月初旬)まで営業をしており、雪質も最高です。規模も大きくてコース数が多く、初心者から上級者まで幅広い人達が楽しめるスキー場となっています。

なお、横浜からだいぶ遠い場所にあるスキー場ですが、時期や曜日によっては5000円台でツアーに参加できます。

参照《オリオンツアー - スキー&スノボ